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パワハラ一問一答

2024.05.23 コラム

さくら社会保険労務士法人では、愛知・名古屋を中心に労務問題対応、就業規則作成、勤怠管理システム導入、助成金の提案など人事労務分野の各テーマ別ノウハウに基づいてご支援をさせていただくことが可能です。上記テーマ等でお困りの会社様は、是非一度当法人にご相談ください。

はじめに

2024年はパワハラのニュースが頻発しています。

1月に芸能人が取引先社長のパワハラをX(旧Twitter)で告発し、2月には高齢社長による社員へのパワハラがテレビで取り上げられ話題となりました。

パワハラについての疑問を一問一答形式で解説していきます。

注:本文中ではあえて「◯か×か」の二元論的な表現をしておりますが、パワハラの判定は様々な状況を踏まえて総合的に判断されるものであるため、参考資料としてご活用ください。

パワハラについての疑問一問一答

  • Q1.パワハラは上司から部下へのものだけ?

× いいえ、パワハラは優越的関係を背景にしていれば該当し得るため、例えば同僚や部下からの言動や、部署間での言動も対象となります。

  • Q2.机を叩いて叱責するのはパワハラ?

○ はい、怒りに任せて机を叩くなどの行動は、その頻度やシチュエーションによりますが、一般的には相手を怖がらせることを目的としており、指導手段として不適当な行動と判断され、パワハラとなる可能性が高いでしょう。

  • Q3.長時間の説教はパワハラ?

○ はい、声を荒げずとも、説教が長時間に及ぶと適切な指導の範囲を超えているためパワハラと判断される可能性が高くなります。説教は短く、目的は指導であることを心がけましょう。

  • Q4.他の社員が見ている前で叱るのはパワハラ?

○ はい、人前で叱る合理的な理由がない限りは、人格を傷つける「行き過ぎた指導」としてパワハラに該当する可能性が高くなります。他の社員の萎縮にも繋がるため、人前での叱責は避けましょう。

  • Q5.プライベートを尋ねるのはパワハラ?

× いいえ、一般的な世間話としてプライベートを尋ねることはパワハラではありません。ただし、人によっては言いたくないことに違いがあるため、「彼氏いるの?」や「両親はどんな人?」など仕事と無関係なプライベートな質問をする際は、相手が嫌がっていないかよく注意しましょう。

Q6.ミスが多い社員から仕事を取り上げるのはパワハラ?

× いいえ、品質を維持するためなど業務上の必要があって仕事の担当を変更することが直ちにパワハラとなるわけではありません。ただし、業務上の合理性なく、退職に追い込むために閑職に異動させるなどの措置は「過小な要求」としてパワハラとなることがあります。

Q7.内部告発をした社員に出向を命じたらパワハラになりうる?

○ 報復人事と捉えられかねない異動命令には「人間関係からの切り離し」としてパワハラとみなされる場合があります。出向に業務上の必要性があるのかを慎重に検討し、当人納得の上で出向を命じたほうが良いでしょう。

Q8.死亡事故につながる危険な機械操作をしようとした社員を突き飛ばしたらパワハラ?

× 前提として「身体的な攻撃」はパワハラに該当するとされています。ただし、安全上やむを得ない場合や危険を回避する必要がある場合の身体的接触はパワハラとは区別されるでしょう。一方で、指導や危険回避のためであっても、その行為が通常の指導の域を超えると認められる場合はパワハラとなる可能性が高くなるでしょう。 

労務問題対策には専門家の支援を

 当法人では、企業様に顧問社労士契約を推奨しております。労務・手続き・助成金に強い顧問社労士をつけることで、労務問題を迅速に解決するだけでなく、給与計算や諸手続きにかかる総務部門の間接コストを削減することができ、経営に専念できる環境を整備出来ます。その他にも受給できる助成金の提案・申請代行や各種研修の実施・最新情報提供など、様々なメリットがあります。 詳しくは、【サービス紹介】をご覧ください。

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